かわいい恋をしていたい

岡田准一さんの結婚発表から数日経った。自分でもよく分からないが気持ちがざわざわしていてどうしようもないので残しておく。その件について見たくないという方はそっと逃げてください。ついでに去年のことにも触れます。そちらも苦手な方はそっと逃げてください。

ちなみに「結婚」という事実、岡田さんやお相手の方に対してネガティブなことを言うつもりは全くありません。あくまでアイドルグループの一人のファンとして、今回のことやそれに近いことについてぼんやり感じたことや考えていることを書いておこうというだけです。

 

 

12月22日夜、何気なくTwitterを眺めていたらフォローしている方が数名なにやらざわついていた。本当なのかという戸惑いや驚き、そもそもこれはネットに載せていいのか…?というようなニュアンスの呟きがいくつか。V6関連の呟きをする人ばかり見ているので、何があったのかとても気になってしまった。そしてあれこれ見ているうちに、冒頭のニュースとそのフライングの経緯のおおよそを知った。

 

日付指定で届くはずだったファンクラブからの手紙が一部の人にフライングで来ていたこと。その内容について誰かがTwitterで触れてしまったこと。その呟きはすぐに削除されたが内容はあっという間に広まり、上位トレンドにも入ってしまったこと。

 

その夜の時点で確かなものは何もなかった。私自身は発端となった呟きを見ていないし、ファンクラブにも入っていないのでフライングも何も手紙が届くことすらない。だから正式に発表されるまで何も触れないでおくことしか出来なかったし、それまで少なくともTwitterやネットの上で触れてはいけないことだと思っていた。そのときはそういった話題にあまり触れたくないとも感じていた。

しかし翌日の朝一番で、ワイドショーか何かを見たらしい親に「岡田くん結婚だってね!」と言われたし、たまたま出掛けた先の親戚にもその話題を出された。正式な発表はまだされていない状態だったにも関わらず、周知の事実であるかのようにその話題が出た。あれだけたくさんの映画やドラマに出ていた人同士だからそりゃあみんな関心を持つに決まってるけど、なんだかなぁと思いながら曖昧に流していた。この「なんだかなぁ」の正体はまだよく分からない。当日まで漏れることなく発表できなかったことに対してか、発表のタイミングか、はたまた背景にあるあれこれか。全ての岡田さんファンの人たちが穏やかでいられるわけではないことも知っていたし、何にせよ一点の曇りもなく素直に祝福の言葉を言えなかった自分がいるというのが事実だった。

 

ちょっと話はそれるけど、今回の発表でどうしても去年のことを思い出さずにはいられなかった。

長野さんの結婚である。

去年の出来事も最初に知ったのはTwitterからだった。仕事中も動揺で手が震えたし、油断をすると涙が出てきそうだったし、いつも通勤時間に聴いていたV6もなんだか聴く気持ちになれなかった。その夜にあった生放送の歌番組なんて絶対冷静に見られないと思っていたけど、確実なことが知りたくて、きっと本人から何かしらの報告があるだろうと思って、結果ぼろぼろ涙を流しながら観ていた。ちっとも冷静じゃなかった。

発表された直後はこのまま離れてしまうかもしれないと毎日考えていたし、曲を聴く頻度もぐっと減っていたと思う。あのときの歌番組で歌った曲とかラブソングなんて聴こうものなら涙腺崩壊一発アウトな心境だった。それでも私は今もまだ長野さんが好きで、V6が好きで、音楽も聴くし次のコンサートもやって欲しいし行きたいしあわよくばファンサをいただけたらと思ったりもする強欲な女としてファンを続けている。気持ちが常に穏やかになったわけではないんですがその辺は置いておきます。

ジャニーズアイドルのファンになるなんて、しかも好きになったアイドルが結婚するなんて思いもしなかった数年前。その発表でめちゃくちゃ泣くとも思っていなかったし、その後も好きでいられると思っていなかった数年前。人生何が起こるか分からないものだと感心すらした。 

私の場合はこんな感じで気持ちの上下はありつつも「格好いい」「かわいい」「しんどい」「動悸がやばい」などとひゃあひゃあ言っているわけですが、こういったことをきっかけとしてアイドルから離れるのかファンを続けるのかは、(私なんぞに言われなくても皆さん分かってると思うが)自分が決めれば良いと思う。当たり前だけど別に誰の許可も要らないし誰に咎められるわけでもない。

「ファンだから祝福しなければならない」なんてことはきっとない。

「ファンなのに喜べないなんておかしい」なんてこともきっとない。

誰のファンであっても、どこのファンであっても、その人に対しての想いはそれぞれ違うものだから誰にも否定できない。というか私の“好き”の形もあなたの“好き”の形も、誰かが認める認めない云々以前に違っていて当然だと思う。それと同じように離れるタイミングだって違って当然、全部その人にとっては正しいのだと思う。

曲を聴くのも姿を見るのも辛いと感じるのなら、少し別のことに目を向けてみればいい。SNSとかワイドショーやネットの記事を意識的に避けてみたり(完全にシャットアウトすることもなかなか難しいのだけど)、とりあえず仕事なり勉強なりしてご飯食べて寝て、日々の生活を送っていくしかない。別の楽しいことや夢中になれることに出会うかもしれないし、合間合間にたまーに考えてみたり時にはちょっと泣いてみたり怒ってみたり誰かに話してみたりするのもいい。たっぷり時間をかけて、また好きだと思えるのならそれはそれでいいし、完全に気持ちが落ち着いてどうでもよくなって離れるならまたそれもそれです。そういう巡り合わせだったんだろうなと思う他ない。

 

私が応援している人たちはアイドルであり、役者でもあり、一人の男性である。彼らがどんな道を選ぼうと、余程のことがない限りファンがその決定に介入することは難しいし、事実そんなことはほとんど不可能だとも思う。

それでも“こうあって欲しい”とか“こうなって欲しい”という願望を持たずにはいられない。

だって好きだから。

自分(私)が好きになったときの姿でいて欲しいから。

ずっと好きで居続けたいと思うから。

“誰のものにもならないでいて欲しい”と思っていた。結婚することで丸ごと隙無く相手のものになるなんて本気で考えてはいなかったけど、公的に関係性が証明される人ができるというのは大分なんというか、うん…ダメージが来るね…という感じだった。

自分が相手と本気で付き合えるとか、そんなことは思っていない。でもやっぱり寂しくなったり辛くなったりしてしまうのは、擬似的に恋をしていたからなんだろうなと思う。高嶺の華で手が届かないめちゃくちゃ素敵な先輩に対して抱くような、そういう少女漫画でよくあるような淡い色のかわいい恋をしていたんだろうなと。終わり方も直接告白してフラれるんじゃなくて、噂とかでお相手がいることを知ってしまって(あぁ……)みたいな。それでもやっぱり素敵だし嫌いになんてなれない、みたいな。

 

また何を言っているのか分からなくなってきたぞ…。

 

もちろんその人が望んで、その人の思う幸せを手に入れて、さらに魅力的になってくれるのならそれはそれで嬉しいよ。簡単な決断ではないと思うし、それ相応の覚悟の上での発表だろうし。綺麗事でしかないかもしれないけれど、アイドルとしてではなくても幸せでいてもらいたい。ただ、その前と後では必ずしも同じように見ることは出来ないなと考えることもある。アイドルとしての姿だけを見ていたいから、別の姿は見せないでいて欲しいと思う瞬間もある。全ては私のわがままで、自分で自分の目を覆う必要だって出てくるんだろう。

何事においてもこの世の中に“絶対”など存在しないんだと思う。

私だって来年は違う人たちを追いかけているかもしれないし、(可能性としては現状大分低いとは感じているけど)ジャニーズから完全に抜け出しているかもしれない。転がり落ちて底無しだと思った池が実はちょっと深めの水溜まりだった、なんてことも、うっかり足を踏み入れた泥濘から抜け出せなくなることも充分にあり得る。

明日も明後日もその先もかわいい幸福な恋をしていられると信じているけど、いつかそれが夢だと気づくかもしれない。いつになるか、何がきっかけになるかはたぶん誰にも分からない。

ときどき夢だと気づく瞬間があっても、私が今こっそり抱き抱えているかわいい恋は簡単に捨てられそうもない。その形や色や暖かさをすぐに嫌いになんてなれそうにない。飽きるか変化についていけなくなるか、その理由が何になるかは知らないけれど、分かっているのはいつさよならをするかは私が決めるということくらいだ。

 

アイドルとファンって、難しいもんですね。