心を揺らす君は、

ファンクラブとは、その名の通り“ファンが入会する組織”だ。個人あるいはグループに対して応援する気持ちを持つ人々が、情報登録と必要な費用を支払って入会するものである。スポーツチーム、俳優、女優、歌手にタレント、アイドルなどなどなど世の中には数多のファンクラブが存在している。加入している会員限定の特典があったりイベントなどの先行応募が出来たりすることもあるので、当然ながら参加できるチャンスが増える。ファンにとっては大変嬉しいシステムだと思う。

 

なぜこんな話をしたかというと、先日ついに個人情報と一定の金額をジャニーズファミリークラブに渡し、引き換えにアイドルの活動状況やチケットの先行情報を届けてもらう1年契約を交わしたからだ。人生で初めてのファンクラブだ。

仕事終わりに最寄の郵便局で挙動不審になりながらも振込を済ませ、振込票に印字された『V6』の文字をまじまじと見ていた。直後にメールで届いた会員番号を眺め、ウェブにアクセスし、ログインページを開いて動画を見た。しばらく経ってから青い封筒が来て、ずっと変わっていないという噂のキーホルダーをおっかなびっくり触ってみた。若干ぺたぺたしていた。これはどこにどう保管するのが正解なんだろうなんて考えて、とりあえず封筒の中にそっとしまった。

 

これまでにも入ろうと思ったタイミングは何度かあったのだ。「入りなよ~」と言われたこともあったし、自分でもいい加減入れよと思ってはいた。

思っては、いた。

だけどその度に二の足を踏んでいた。

さんざん気味の悪いブログを更新していたくせに、私はどこかで自分の『好き』に自信が持てなかった。より詳しく述べるなら、『この先も絶対的に好きでいられる』という自信がなかったのだと思う。熱しやすく冷めやすい、言うならば飽きっぽい性格であることを自覚したのはここ最近だ。

だからずっとどこかで考えていた。

『いつか飽きてしまうのだろうか』

そのときに、もしかしたらそれまでが無駄だったと感じてしまうかもしれない自分が怖かった。大馬鹿である。だが私はこういう人間だった。いずれ訪れるであろう未来を怖がってばかりで、今にきちんと目を向けられないでいる。今もいつか過去になるし、かつての未来が私の不安を裏切って今になっているのにね。

 

ゴールデンウィークも終わり、気付けば5月も10日程過ぎている。2018年がまもなく半分近く終わってしまうという恐ろしい事実に気が付く。

V6を好きになって、ブログを始めて、ここまであっちこっちでいろんなことが起きた。いろんなことだ。

そのたびに私は言葉をなくして、落ち込んで、切なくなって、寂しくなって、もやもやした。同じように口をつぐんで黙る人、涙を溢す人、怒る人、一生懸命受け止めようと言葉にする人も、そっと離れていく人もいた。

こう書くと暗いことばっかりだったのかと思われるかもしれないが、もちろんそうではない。新曲だとか、ライブレポだとか、次のお仕事だとか、映像解禁だとかで盛り上がるTwitterのタイムラインを眺めて思わずにっこりしてしまうこともたくさんあった。ウェブが更新される日には大体職場でそわそわしている。ときどき繰り出される嬉しいお知らせに喜びのあまり変な声が出たこともある。相変わらずブログにはいろんな人からいろんな人への「好き!!!」が溢れている。眩しいな、と思う。

 

だけど不変と永遠はどこにもないと思い知らされた。

いつか変わるし、いつか終わる。時間も人も止まってくれはしない。私もあなたも彼らも、たぶん見えるところでも見えないところでも静かに少しずつ変わり続けていく。それが自然なのだろう。

そして同時に、代わるものなどきっとありはしないんだろうとも改めて思わされた。 

以前にも同じようなことをぼんやりぼんやり考えていたことがある。よく見たら今年最初のブログだった。

ファンにとってはそのアイドルが唯一無二の存在だから、どうしようもなくやりきれない気持ちにもなるんだろうなと思う。その人が愛したアイドルは一人しかいないから。似ている人はいても、同じではないから。

完全なる代わりはいない。

割りと真面目にそう思っている。

私がブログのタイトルにつけた“きらきら”が示すものは彼であり彼らだ。

私にとって代わりのいないきらめきだ。

眩しくて目がくらんで、でもずっと見ていたくて、これがいつか消えてしまう瞬間を思うととても怖くなった。少しずつ色を変えて、形を変えて、ある日ぱちんと弾けて消えてしまうのかと思うと恐ろしくなった。

それこそ炭酸の泡のように、呆気なく消えてしまうことだってあるのだ。

自分で「不変と永遠はない」なんて言っておきながら永遠を願わずにはいられない。だって終わりを常に意識しながら生活するのはなかなかにしんどいことだもの。そこではっとした。

不変がないということは、噛み合わなくなってしまう瞬間だってゼロではないということだと思う。そのときにどうするかなんて決めておけるわけがない。噛み合わなくなる原因もタイミングも、その瞬間まで分からないのだから。

時間をかけて戻るのを待つのか、噛み合う別のものを探すのか。どちらを選ぶのも私の自由だ。義務じゃない。

最初に入るのを躊躇っていた理由として挙げた『何があっても絶対好きでいられる自信がない』なんて、そんなのみんな同じじゃないか。何があるかなんて分からないんだから。

私は今、彼らが好きだ。気持ちがぐちゃぐちゃになった日もあるけれどまだ好きだ。

代わるものがなくて、変わらないものも終わらないものもないのなら、少しでも長く近くで見ていられる場所にいる方がいい。そうしたい。

そう思って、ファンクラブに入ることにした。やたら長いしやたら重めの理由だった。

 

最近になって気持ちの整理が少しずつ出来てきた、気がする。ぐずな私は何をするにも時間がかかってしょうがない。そしてこれを書いている間、『GOLD』がずっと頭を巡っていた。

自己満足に過ぎなくても、こうして言葉に出来てよかったとちょっと安堵している私がいる。あとで読み返したら「ちょっと何言ってるか分からないですね」ってなるかもしれないけど。

そうしているうちに昨日またお知らせが来たので、時間はまたかかるだろうけどそれについてもぽつぽつ言葉にできたらなぁと思った週末でした。

皆々様、どうか健やかにお過ごしくださいませ。